ヨエコ

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「自分の人生を投影して歌っているので、どうしても持病と切り離すことは難しいです。」

──同年7月には、座・高円寺2でのファンミーティングにて万全の歌声を披露。全人類が楽しめるような新曲「music」を聴いて、ヨエコさんがこんなにもハッピーなアンセムを歌うようになったのかと驚きました。本人の中ではどんなイベントになりましたか?

ヨエコ:ファンミーティングということ自体が初めてでした。最初は緊張もしたんですが、トークショーから始まり、ヨエリスト検定があり会場の雰囲気がだいぶ和んでいたので、良い緊張の中アットホームな雰囲気で伸び伸び歌えました。新曲「music」も実体験に基づいた曲なのですが、自分でも良い曲作ったなあと思います(笑)。他の曲でも皆様ノリノリで聴いて下さったので、私の方がパワーや勇気を頂く時間となりました。ライブではファンの皆さんのクラップを持ってして曲が完成するので、是非これからも「music」を通して音楽でお喋りしよう!と広めていきたいです。

──今年2月22日には、大手町三井ホールにてワンマンライブ【ニューヨエコショー 2025~ラプソディ~】を開催。倉橋ヨエコ時代を含めても過去最大規模の単独公演だったと思います。あれだけの観客を前にフルライブを敢行できたこと。どんな感慨を持たれましたか?

ヨエコ:実は舞台裏では大変でした!前日に声が枯れ始め、ライブ当日朝声の専門病院へ駆け込み、点滴2本を打ってライブに挑みました。医師曰く、点滴はドーピングみたいなものだとの事でした。おかげで、多少掠れはありましたが、最初から最後まで元気に歌えました。ファンの皆様も、すでに手拍子をする場所も分かっていらっしゃって、まさに会場が一体になるとはこのことかと感銘いたしました。アンコールの拍手もズレなく、皆様のリズム感の良さにもびっくりしました!

個人的には私はネガティブなので、もっと本当は上手く歌えたはずなのに……と反省文でした。いくつになっても、歌の登山をしていきたいと思います。

──倉橋ヨエコ時代からのファンはもちろん、ヨエコ名義になってから初めてヨエコさんのライブを観る人もたくさんいらっしゃっていましたよね。この状況にはどんな想いを抱かれていますか?

ヨエコ:倉橋時代はどちらかと言うと、客席はシーンとしていてじっくりライブを見てくださる方が多かったのですが、今はライブ中気さくに声をかけて下さり、手拍子が自然に沸くなど、音楽を通して皆様との距離感が近づいたような温かみを感じます。

──前回のインタビューにてご自身の闘病生活について語って頂きました。今も持病と付き合いながらの生活を続けていると思うのですが、それでもここまで音楽活動を続けられている要因は何だと思いますか?

ヨエコ:持病は日々辛い時もありますが、ファンレターやファンメールで、同じ病気や精神疾患をお持ちの方から、活動復帰への感謝の気持ちやご自分のご病気の告白や、私の方が元気が出るお言葉を頂戴いたします。それがまず活動の励みになっております。

そして、これからも、ほんの微々たる力かもしれませんが、統合失調症を正しく偏見なく知ってほしいと言うトークも混ぜた、社会貢献ができるライブもしていきたいと考えております。やはり私の音楽は、自分の人生を投影して歌っているので、どうしても持病と切り離すことは難しいです。これからも、今のリアルな自分を通して、そして、求めてくださるファンの方がいらっしゃる限り、この数奇な人生を歌っていきたいです。それが自分の役割、使命かなと考えております。

──そうした状況下で音楽を届け続けているヨエコさん。今、自分の中ではどんなアーティストになっているなと感じますか?

ヨエコ:歳を重ねてきた老婆心から、おせっかいな歌を唄うようになってきたかもしれません(笑)。しかし、引き続きフレッシュでざくざく鋭い喜怒哀楽を表現していく歌を唄う人間でいたいです。

次ページ:「どうぞ皆様の人生にこの歌達を連れて行って下さい。」
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